私たち土地家屋調査士の行う測量は、建設コンサルタント等測量業者が行う
測量と少々違いがあるのですが、ここでは特にどちらというわけではなくて
一般的な測量ということで説明しますね。

測量すれば何ができるのか?
一番身近にあるのは地図ですよね。
法務局の地図をイメージする必要もありません。
みんなが普段利用している地図のイメージでも構いません。
カーナビの地図もそうです。
それから、今までの講義の中で出てきた地積測量図もそうですし、
それ以外の土地の境界が記載されているすべての図面も測量によってできています。

ここで、地図ができる、とか、図面ができる、とか、と言っても
あまりにもバックリしているんで もう少し細かく刻んでみます。
今言った、それらの地図や測量図の中に、座標とか、
土地や建物の形状を表した現況図とかが記載されています。
そのうち“座標”は現地で観測した境界標の位置を示すデータを
“数値“で表したものです。 
また、“現況図”であれば、現地で観測した 土地や建物の形や位置を示すデータを
“線”で表したものです。

この2つデータに共通して、見てとれるものがあります。
それは、この2つ、境界標の位置を示すデータである“数値“と、
土地や建物の形や位置を示すデータである“線”は、表し方が違う
というだけで、どちらも位置を示す情報であるということです。
一言でいうと位置情報です。
 
少しまとめますと、測量によって位置情報ができて、
その位置情報はいろいろな“活用の形”があって、
地図はその内の 一つの活用の方法なんですよね。
つまり測量をしてできる“位置情報”は、
社会の中で、実に様々な形になって利活用されているんです。





==事務所(大阪府)==
江川土地家屋調査士事務所

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